周辺情報

南区エリアマップ

https://www.city.niigata.lg.jp/minami/kohoshi/map.files/p3-4.pdf

伝統の技と文化


人々の心が一つになる祭り、仏壇や鎌など伝統の技から生まれた工芸品。代々の技を習得し、伝えていくその際には、さまざまな苦労があります。だからこそ、それは見る人に感動を与えてくれます。
先人の思いを受け継ぎ、後世に伝えていくエネルギー。それは南区の人たちが郷土を愛してやまない心なのです。

白根大凧合戦

300年の伝統を誇る、勇壮な合戦絵巻

信濃川の支流、中ノ口川の両岸から二十四畳の大凧を揚げ、空中で絡ませて川に落し、相手の凧綱が切れるまで引き合う世界最大スケールの大凧合戦です。
越後平野の初夏を彩る風物詩として親しまれている新潟県を代表する伝統行事です。

大凧合戦の始まり

江戸時代の中頃、中ノ口川の堤防改修工事の完成祝いに、白根側の人が凧を揚げたところ、対岸の西白根側に凧が落ち、田畑を荒らしたことに腹を立てた西白根側の人が、対抗して凧を白根側にたたきつけたことが、起源と伝えられています。

三百年の伝統

東軍(白根)と西軍(味方)に分かれ合戦します。各組とも絵柄が決まっており、それぞれ揚がり方や掛け方にも違いがあります。各組15枚~30枚を製作し、期間中約300枚の大凧が大空に舞い上がり合戦を繰り広げます

大凧

大きさ縦7m、横5m、和紙324枚貼り
重さ50kg
はなおワラ縄製、30m×42本
揚げ手30~40人
凧綱径2.5cm、130m、40kg
日本麻製で名人が100日余りかけて撚る

西軍

左から、大高組・桜蝶組・五郎組・役者組・鯛町組・本新蝶組

東軍

左から、達磨組・謙信組・中蝶組・北若組・日吉丸組・一心太助組・弁慶組

巻凧

巻凧とは凧を収納するときに、縦骨をはずして巻くことから名付けられた六角形の凧で、45の組が約1,200枚の凧を製作して、東西に分かれて合戦します。

子供凧合戦大会

昭和51年から始まった子供たちのための凧合戦。九尺x二間(六畳)の凧で合戦し、30チームが参加するほどに盛んになっています。大凧合戦の前日に実施しています。

白根の大凧は世界一 

ギネスブックが認定!

凧合戦で揚げられる大凧は畳24畳の大きさで、約50kgの重さがあります。1980年3月には縦19.07m、横14.1m、重さ350kgという大凧揚げに挑戦したところ、大空を13分間舞い続けました。これは世界記録としてギネスブックに載っています。

https://www.city.niigata.lg.jp/minami/kohoshi/map.files/p11-12.pdf

月潟まつり

角兵衛地蔵尊祭
鳥毛の付いた獅子頭をかぶり、縞のもんぺ姿で演技する子どもたち。角兵衛獅子の舞は、南区月潟地区に伝わる伝統芸能です。

越後月潟角兵衛獅子

江戸時代には、春の風物詩として隆盛を極めた角兵衛獅子も、明治時代に入ると、徐々に衰退していきました。
昭和11年、保存会の結成により復活を遂げ、昭和47年には天皇・皇后両陛下の御前でも演技を行い、伝統芸能として認知されるようになりました。
現在では、初夏の月潟まつりなどで角兵衛獅子の舞が披露されています。

角兵衛地蔵尊

昔より角兵衛獅子の一党が技芸上達・道中安全を祈願し、守護尊としたのが角兵衛地蔵尊です。全国巡業中の全てが6月23日宵宮から24日、25日に帰郷し、その芸能を競演奉納して尊霊を慰めるようになりました。(現在は、月潟まつりに併せて鎮守白山神社境内で演技奉納されています)

南区のイベント・まつり

風と大地のめぐみ 南区凧フェスティバル&産業まつり

凧フェスティバルでは白根の大凧をはじめ、さまざまなユニーク凧など、普段触る機会のない凧を見て、実際に揚げることができます。
産業まつりでは地場農産物の販売・詰め放題、しろねポークの試食販売など、南区の秋の味覚を楽しめる催しがいっぱいです。

期日10月上旬 午前9時30分~午後3時
会場白根総合公園内多目的広場・催し物広場ほか
内容大凧揚げ大会、飲食店、和凧プレゼント、大凧と歴史の館無料開放~凧合戦立体映像など~、催し物会場~総踊り・郷土芸能ほか~、フリーマーケットほか
公式サイト南区観光協会

月潟大道芸フェスティバル

大道芸人たちによるストリートパフォーマンスや農産物の即売会などが行われます。特設ステージでは月潟太鼓と角兵衛獅子の舞の演技が披露されます。

期日9月下旬 午前10時30分~午後5時
会場月潟商店街他
内容オープニングセレモニー、ストリートパフォーマンス、角兵衛獅子の舞、特産品プレゼント大抽選会、フリーマーケット、飲食コーナー、特産物販売コーナーほか
公式サイト月潟大道芸フェスティバル

新飯田まつり

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歴史と伝統のある「新飯田まつり」。大祭では、神楽舞をはじめ、大名行列や稚児行列など見どころたっぷり。みこしを神社に奉納する勇壮な『舞い込み』では新飯田魂が熱くぶつかり合います。

期日6月中旬(金曜日:前夜祭)
会場新飯田商店街およびその周辺
内容小学生鼓笛行進、小川連中の神楽舞と郷土芸能、大名行列、稚児行列、みこし行列・町内一巡、みこし舞い込み(町神明宮境内)

南区の伝統芸能

各地で受け継がれる技の数々

獅子舞・神楽舞

白根の獅子舞4人で8本足の獅子舞は全国でもまれ。江戸時代に伊勢の芸能が伝わったといわれています。
吉田家神楽岩戸神楽の系統にある古式ゆかしい優雅な舞
西白根神楽舞獅子神楽の系統で、白根神社の秋祭りなどで奉納されます。
茨曽根太々神楽出雲大社から京都を経て伝えられたといわれています。
https://www.shironekankou.jp/performing_arts/

新飯田浜おけさ

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新飯田地区の小川連中が継承。新飯田まつりの大祭などで踊りを披露します。

臼井棒踊り

4人1組で棒を持って踊ります。100年以上前、豊作祈願や新築祝いなどのときに踊られていたといわれています。

周辺スポット

アグリパーク

アグリパークは、農業に触れ、親しみ、農業を学ぶ場を提供する、日本初の公立教育ファームです。
南区の農産物を主として販売する直売所、地元食材を使い季節ごとのメニューを提供するレストランもありますので、観光拠点としてもお立ち寄りください。

月潟郷土物産資料室

月潟農村環境改善センター内にあり、角兵衛獅子に関する資料を展示紹介しています。また、昭和25年(1950年)に美空ひばりさんが「鞍馬天狗 角兵衛獅子」で角兵衛獅子の少年杉作を演じた映画『初笑いとんぼ帰り道中』のロウ人形も展示しています。
その他、月潟手打鎌の製造過程等や旧農具なども展示しています。

月潟駅 かぼちゃ電車 角兵衛獅子の里遊歩道

平成11年4月まで運行していた新潟電鉄の跡地を遊歩道にしたもの。「美しい日本の歩きたくなるみち500選」にも選ばれています。
全長2.2kmのコースには、旧月潟駅の駅舎や電鉄車両(かぼちゃ電車)、角兵衛獅子の守護尊「角兵衛地蔵尊」、美空ひばりさんが映画で歌った「越後獅子の唄」の歌碑などがあります。コースにはたくさんの桜や高・低木が植栽されており、四季折々の景観を楽しむことができます。